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Fri 15 , 15:19:23
2007/06
毎日鏡の前で、全身をくまなくチェックしている美貌の男性ホストが、胸に小さなしこりを見つけた。痛みはない。しかし完璧な肉体を保持する彼は病院に走り、検査の結果、乳癌と診断された。筆者の小説「ベッド・イズ・バッド」の話で恐縮だが、男性も乳癌になるのをご存知だろうか?

今、女性の癌死亡原因のトップは乳癌。なんと女性の約30人に1人が生涯で乳癌になるという。

「生涯を通して月経回数が多いほど乳癌の発生が多くなります。というのは、乳癌の発生には、エストロゲンという女性ホルモンが関連していて、初経年齢が早く閉経年齢が遅い人や、出産経験のない人は、エストロゲンにさらされる期間が長いので乳癌になりやすいのです」

お話を伺ったのは、乳腺外科医の富永祐司先生。以下の項目で一つでも当てはまることがあれば、あなたも乳癌になる可能性があるそうだ。

1.初潮が11歳以下
2.閉経が55歳以上
3.出産歴なし
4.高齢出産
5.避妊薬を使用している
6.豊胸手術をしている
7.アルコール多種摂取
8.成人での高身長
9.運動習慣なし
10.栄養過多
11.乳癌家族歴あり

「欧米では乳癌の死亡率は減っているのに、日本の死亡率が高いのは、35歳以下で乳癌の検診を受けている女性が僅か5パーセントだからなんです。自分で症状をみつけて病院に来られたときは、すでに手遅れで、今、35歳以下の乳癌で亡くなる方は非常に増えています」

ドキッとした独女のあなた、乳癌検診は受けていますか?

「2センチ以下の乳癌は早期発見ですが、それでも10人に1人は亡くなります。僅か数ミリの超早期乳癌で発見すれば、乳房を切除することなくほぼ100パーセントが完治し、再発や転移をしません」

そのためにも20歳を過ぎたらマンモグラフィとエコーの検診をぜひ受けてほしいと富永医師はいう。

筆者は毎年、乳房のエックス線撮影、マンモグラフィを経験している。右、左、それぞれの乳房を圧迫板にぴたっと挟んで撮影をするのだが、乳房が煎餅のようになる。痛みは個人差もあるが、乳房が鷲掴みされるようで確かに痛みはある。しかし、数秒で終わるし、決して我慢できない痛みではない。

もうひとつ、検診の他に、月に1回は定期的に自己検診はすべきだそうだ。例え医療専門機関で検診を受けても、その後に乳癌が発見されるケースも多い。自己検診はお金もかからず簡単にできる。生理が終わった1週間以内に、以下のポイントに気をつけて、毎日、鏡の前で上半身をくまなくチェックをしよう。

1.左右の乳房の形や大きさの変化
2.皮膚にえくぼのようなへこみやひきつれはないか
3.乳頭のへこみや向き、湿疹、ただれはないか
4.脇の下にしこりはないか
5.乳頭から異常な分泌液はでていないか

乳癌は乳房の痛みはあまり関係がない。痛くても痛くなくても、硬いものが乳房の内にあるような感じがしたときは、直ちに乳腺科へ。乳癌が乳房の切除なしで治療できるのは、早期の時だけだ。

巨乳に憧れるのもいい。豊胸手術をするのもいい。しかし肝心な中身の検査を怠ると、大切な乳房を失い、乳房どころか命まで失うことをくれぐれもお忘れなく! 
出典:livedoorニュース


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